長湖

MICHIYA2005-08-16

東京のうだるような暑さから逃げるように信州に来た。長湖はその名の通り、幅が狭く、横に長い。子供の時は大きく見えたが、元々小さな湖水である。長野県佐久の松原湖は猪湖、大月湖、長湖の3つの湖水の総称。父の故郷だ。毎年、お盆には家族で滞在する。標高1000メートルを超えているので、とても涼しい。今年は、長男の受験やら、ショールームの開設準備やらで、この甘露な空気を吸えないところだったが、僕の祖父が教えていた子供たちの絵(70年前!)の展覧会があるので、3日間の滞在予定でやってきた。写真に写っている湖面には沢山の藻が浮かんでいる。以前は、こんな藻は生えてなかった。来るたびに増えているようだが、温暖化の影響らしい。周囲を山に囲まれ、海から蒸発した水も山に阻まれ多くは届かない。故に雪は少ない。そして標高は高く、とても厳しい寒さのために、この湖水にはとても美しい氷が張る。僕は子供の頃、ここでまったく透明な氷の上を滑ったことがある。氷の上と下で魚と追いかけっこができた。どんなに目をこらしても氷は無い様に見えた。そして、とてつもなく滑らかだった。かつてはアイススケートのメッカであったが、今では、温暖化のため氷も以前のようには張らなくなったようだ。