連休二日目である。明け方3時頃一旦トイレに起きた際、外に星を見に出た時はそれほど寒くはなかったのだが、その後ぐーっと気温が下がったので(2度)、暖かい布団の中で深く眠った。目を覚ました時、空気はあくまで澄んで冷たく、この上なく静かな朝であった。朝食は食堂で、ここの畑でとれたものばかり、レタス、きゅうり、トマト、花豆。インゲン。牧丘は巨峰の町なんですよ、うちで作ったものですと言って出してくれたブドウ(巨峰)の甘かったこと。
キャンプ場は、昨日のライダーがテントだけ残して金峰山へ出て行った後だった。僕らは、勝沼まで戻り中央高速で松本から信濃町へ行くルートを予定していたのだが、ここから大弛峠を越えれば叔父の住む川上村まですぐである。未舗装の林道をFFで越えるのは不安があったが、川上にはしばらく顔を出していないので、思い切って冒険してみることにした。空は真っ青で気持ちがいい。小学校の桜の葉は色付いている。
左に瑞牆山、その向こうに八ヶ岳を見ながら、ガレ場を、手に汗握りつつ下っていった。時速10kで1時間以上かかり千曲川に出る。父の従兄弟をたずね、挨拶に寄った。叔父は、きのこ祭りなるものを金峰山で主催しており、徹夜明けでさっき山から下りてきたにも関わらず、いつものようにとても暖かく迎えてくれた。母屋の叔父にも挨拶にいくと「おめえそんな車でよくあの道を来たな」と、これもまたいつものようにニコニコと暖かく迎えてくださった。少しの間、楽しく話しをして過ごし、川上村を出た。ついでだから、これまた父の従兄弟のいる相木にも顔を出そうと思ったが、電話をしても留守のようだったので父の故郷の松原湖へ向かう。私の従兄弟に会い、墓参りをし、湖畔で味噌カツ丼を食べて、佐久へ向かった。関越に乗って野尻湖を目指す。野尻湖に住む下宿人さんの父上はスズメバチに刺されてまだ腫れているコメカミをさすりながら(6箇所も刺された頭は下へさげるとズキンと痛むらしい)手作りの夕食で迎えてくれた。