ムーチー

MICHIYA2006-01-11

新年の挨拶廻りに新宿へ出た。何社か廻った最後にネクストホームのShibataさんと、プロ棋士の集まるゴールデン街の「一歩」へ顔を出した。ママの純子さんは同じNIB会のメンバーであり沖縄出身の方である。やさしいママに「ムーチー」をいただいた。ムーチーはお餅で紅芋と黒砂糖が練りこんであり、月桃の葉で包んである。厄払いになるから食べなさいと最後の2本を出してくれた。月桃の香りが良くてとてもやさしく懐かしい味だった。純子ママありがとう。

その昔、首里(しゅり)の金城(かなぐしく)に兄と妹が住んでいたが、兄が大里(おおざと)に移ってから人を喰う(くう)鬼となった。妹は兄が首里を訪ねて来た時、それを退治するため鉄餅とふつうの餅を作って自分はふつうのものを食べ、兄には鉄の方を渡した。鉄餅を食べられず困っている兄の前にわざと着物の裾を開いた妹がすわると、下の口が兄の目に入った。それは何かと問う兄に、『上の口は餅、下の口は鬼を食べるのよ』と答えると、兄は驚いて崖から転げ落ち死んでしまった、というのが有名な鬼餅(むーちー)由来。鬼(厄)を払うありがたい餅なのだ。「オキナワなんでも事典」より

面白い話だなー。